採血が苦手!採血のコツ

新人看護師ならだれでも悩む手技、それが採血!といっても過言でないほど、採血が苦手な新人看護師は多いものです。
知識は勉強で身に着けられる。看護師としての仕事がどんなものか、実習でひととおり見てきた。それでも、実際に人の皮膚を刺すのは初めて!最初は戸惑ってしまって当たり前です。
ですがしばらくすると、同じ新人看護師でも「採血が得意」な人と「採血が苦手」な人が出てきます。それはもう、天性の才能とでもいうかのように、採血が得意な人は最初から得意だったりします。
でも、焦らなくても大丈夫!採血が苦手な新人看護師も、回数を重ねる事でだんだんと慣れてくるものです。ここでは失敗しなくなる採血のコツを、ご紹介しますのでぜひ、ご覧ください。
1.忘れ物ナシで物品準備

採血の必要物品、ぜんぶ覚えていますか?
必要物品を全部覚えるのって、大変ですよね。そんな時には、「採血の手順を全部、最初から最後まで想像してみること」が役に立ちます。
- 患者さんのそばに立って本人確認。採血をすることを説明する。
- 腕をまくって、駆血する。
- 消毒する。
- 針を刺す。スピッツを入れる。
- 駆血帯を解く。アル綿で抑えながら抜針する。
- 針を捨てる。
- テープでアル綿を留める。
これが、ざっと採血の手順です。これをリアルに妄想することで、その時々に必要なものが次のように見えてきます。
- バット
- 駆血帯
- アル綿
- 針(必要なら数種類)、本人のスピッツ
- 針捨てボックス
- テープ
施設によっては、認証のためのパソコンと、バーコードなどのついた指示票が必要なところもあるかもしれません。
そういうものも併せると、本当に必要物品を覚えきるのは大変ですよね。もちろん、採血針やスピッツはすぐに使える状態に整えておきましょうね。
先輩から教えられてメモを取って、丸暗記していたはずなのに「あ、アル綿忘れた」「あ〜、駆血帯なかったわ」なんてこと、よくあるものです。
せっかく説明して、患者さんもその気になっているのに忘れ物を取りに行くのでは、患者さんも不安になってしまいます。
手順を全部思い返すことで、リハーサルにもなります。患者さんのところに行く前にぜひ、ひととおり妄想してみてください。
2.左側にスペースを確保しよう!
さて、患者さんのところまで来ました。バットはどこに置きましょうか?ベッドサイドで採血するときなんかは特に、狭くてバットごと置く場所もない、なんてことも良くあるものです。
そんな時に一番大切なのが、針を刺す部分の左側にスペースを確保する!です。
真空管で採血しているのに「あ、スピッツ右側に置いちゃった・・・」なんてこと、新人看護師さんあるあるですよね。
針を刺してしまったあとに、針を固定したまま腕を交差すると痛みのモトですし、じっと固定していたとしても刺されている患者さんの不安をあおってしまうものです。
まして、針が動いて採血失敗!なんてことになったら患者さんに本当に申し訳ないですし、せっかく成功しかけていただけに残念すぎます。
動くのも大変そうな患者さんや、なにやらごちゃごちゃしているベッドサイドのスペースを片付けさせるのもな、とためらう気持ちもあります。
けれど、全ては患者さんのために、「ここに置かせてください!」と、物品用のスペースと体勢を強気で確保しましょう。
3.右も左も、あきらめないで全部探す!

採血に苦手意識があると、なんだか妙に気が焦ってしまうものです。でも焦らずに、じっくりゆっくり、血管を探すことも大切です。
なによりも患者さんのためになるのは、1回で終わらせること。それには、一番採血に向いている血管を探すことがなにより大切です。
採血の勝負は刺すとき!と思われがちですが、実は「血管探し」から戦いは始まっているのです。むしろ、良い血管を見つけられるかで、勝負の8割は決まっているといっても過言ではありません。
「ここいけるんじゃないかな?」「こんなに探っていたら、患者さんが不安になるんじゃないかな?」そういう焦りの気持ちから、とりあえず手近に見つけた刺しやすそうなポイントで刺してしまうこと、ありませんか?
採血できる場所は、左右の腕の正中、あまり良くはないけれど、手首や手の甲まで、いろいろなところがあります。
患者さんの腕を蒸しタオルで温めたり、親指を中にしてげんこつを握ってもらい、血管にあたりを付けて中枢側から末梢側へ軽くこする事も血管を怒張させるのに有効です。
点滴と違って、針が血管に入りさえすれば採血はできますし、留置しないので後遺症を残すリスクもあまり大きくありません。
なかなか血管の浮き出ない患者さんでも、手の甲や手首など脂肪の少ないところなら血管も触れるものです。
ただし、正中より痛みが強いですから、意識の良い患者さんだったら、「ここ(手の甲など)たぶん痛いけど、ここなら一回で終わらせられそうだから・・・」と相談してみるのも良いでしょう。
4.自称「血管ない」人いすぎアルアル

「おれ、血管ナイんだよね。」そんな患者さんの多いこと多いこと・・・。本当にない人が自己申告してくれるのはありがたいものですが、採血を受ける人の6割ぐらいが、このセリフを口にします。
このセリフを言われてしまうと、「え、じゃあここに触れている血管みたいなものは、違うの!?」と、新人看護師は不安になってしまいますよね。
どうしてそんなに多くの人がそう言うのか。わかりますよね。採血に失敗しそうなとき、なんて言いますか?「血管、ないですね〜。」て。思わず言っちゃいますよね!
血管を探る、あのシーンとした気まずい沈黙を埋めるためだけに、「難しい血管ですね〜」って、言っちゃいますよね!私は、言っちゃいます。
本当は血管のせい=患者さんのせいにしてはいけません。けれど、何か言わずにはおられないんですよね。
誰かに採血を失敗されるたびにそれを呟かれて、患者さんはだんだんと「自分は血管がない」と思うようになってしまうのです。
もちろん、化学療法後とか体質とかで、もともとない人もたくさんいますが、実際は普通に血管がある人の方が多いのでビビる事はありません。
5.ココと決めたら、自信を持って!

「血管ナイんだよね」そう呟かれて不安になってしまったら、もう一回、全部の採血できそうな場所を確認しましょう。本当に血管がないのか、そういっているだけなのか、確かめるのです。
採血できそうなポイントを3か所ぐらい見つけられたら、その人は「血管アル人」でしょう。自分を信じて、一番イイと思う血管を刺しましょう。
「そういえば、ここ以外にどこにも取れそうな場所が見当たらない・・・」と思ったら、その人は「本当に血管がない人」の可能性があります。そんなときは、秘儀、「患者さん自身に聞く!」を使いましょう。
本当に血管がない人は、いつも自分が採血のときにどこの血管を使われているのか、なんとなく把握しています。自分から言ってきてくれる人もいますが、こっちに任せてくれる人は自分からは言わないこともあるのです。
そこで患者さん本人のおすすめの場所と、自分が選んだ場所をくらべてみて・・・どっちが良さそうか決めたらあとは、自信を持って刺すだけ!
勢い良くさしすぎては血管を突き破ってしまいますが、おろおろと自信なく刺しては、血管が逃げてしまいます。
イメージとしては、「血管を掬うように、仕付け糸のように」刺してみましょう。針先が血管に入った時の「ふっと抵抗がなくなるような感じ」にたどり着けるまで、あとは練習あるのみです!
「まとめ」
採血のコツ、いかがでしたか?採血は一度、苦手と思ってしまうとなかなかイヤになってしまうものです。
忙しい日に限って採血の人がたくさんいたりすると、それだけで「終わった〜」と思いますよね。私自身とても苦手だったので、明けで帰ろうとしている同期にこっそり頼んだこともあるほどです。
「2回刺してダメなら先輩に頼もう」とはよく言われていますが、やっぱり患者さんには申し訳ないですが、回数を刺さないと採血はうまくなりません。
苦手だからこそ、チャレンジできるときは恥を忍んで、失敗を恐れず、どんどんと挑戦しましょう!
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