看護師の夜勤がつらい理由7個
みなさんの夜勤は何時間ですか?月に何日、夜勤をやっていますか?
看護師の資格を持つ人の約8割は夜勤のある病棟勤務をしています。
そしてその大半が、2交替勤務で16時間の夜勤を、月5回程度こなしているのです。
夜勤はやりたくないけど、人数はギリギリだし、夜勤手当がなくなると生活できない。
みなさんはこの現実、どう思いますか?看護師の夜勤って本当つらいですよね〜!!
ただでさえ時間が長いのに、一晩中動き回っている職場もたくさんあります。
本来なら人はみんな寝ている時間のはずなのに、「なんでわたし働いているんだろう。
・・ていうか、なんで〇〇さん、そこで仁王立ちしてるの〜!?」
想像もしたくないハプニングが起こるのも、たいてい夜勤中です。
ここでは看護師が夜勤をつらいと思う主な理由7つを明らかにして、看護師夜勤の実情をお伝えしたいと思います。
目次
1.身体がつらい!
夜勤で身体がつらいと訴える看護師は多いです。人は横になることで休息します。日常生活でのお布団の魅力を語るまでもなく、「寝る」ということは大切です。しかも、「夜に寝る」ということは、人が思う以上に身体にとって大切なことなのです。
ある調査では、夜勤業務をしていると寿命が10年以上縮まるというデータがあります。夜勤業務をしていた看護師が過労死してしまった事例では、一般的に過労死と認められるよりもずっと短い超過勤務時間数で、過労死と判定されています。それだけ、看護師の夜勤は身体につらい負担がかかることなのです。
2.なぜか明けても眠れない!
明け方5時までは、たしかに「今日もヘトヘトだ。さっさと帰って寝よう・・・」とゲッソリ思っていたはずなんです。けれどそこから怒涛の朝のケアが始まり、記録の残りを片付け、ようやく終わった!と思うと、なんだか目がギンギラギンに冴えてしまうのです。なんだか、これから日勤もできるかも?
身体が限界を超えて、アドレナリンを分泌する様子が目に見えるようです。明けのメンバーと休憩室やファミレスで一通り女子会したあと、家に帰ってもなんとなく眠れない。かといってシャワーに入るにも疲れすぎている。なんだかんだで夕方までソファで寝てしまい、ようやくシャワーに入ると、中途半端に寝てるから、夜中まで眠れない。
夜勤を1回した後の生活リズムの崩れは、明けのあと1日の休みでは到底回復できません!生活習慣病リスクの2大巨頭は、「食生活の乱れ」と「生活リズムの乱れ」。医者の不養生ならぬ、看護師の不養生はもう常識です。夜勤明けで眠れなくてつらいと訴える看護師も多いです。
3.身体のバランスがくるう
夜勤業務をしている看護師の不妊症のリスクを、だれか研究してくれませんか?と思うほど、不妊に悩む看護師が多い実感があります。
世間では「妊活」が流行っていますが、人数ぎりぎりでシフトを回している中、「妊活したいので、夜勤したくありません。」なんてとても言えそうにありません。
夜勤が身体に悪いのはわかりきっているのに、夜勤のない職場にいま転職しても、転職直後に産休になってしまうかもしれない。だったら、このまま今のところで続けるしかないけど、夜勤がついてくる。夜勤で身体を酷使するのはもうイヤなのに!そんな負のループに陥ってしまっている看護師も少なくないはずです。
女性のホルモンバランスを大切にしたいのなら、早めに夜勤のない職場に転職することを、個人的にはお勧めします。大切なのは、仕事ではなく人生です。あとから後悔しないためにも、自分の身体を一番に大切にしたいですね。
4.明け方に正常な判断なんて、できるわけない!
夜勤には大きなヤマ場が2つあります。1つ目が、夜勤開始から消灯まで。こちらは、まだ始まったばかりで体力もあるので、まあ乗り越えられます。2つ目は、明け方6時ごろからのモーニングケアと食事介助です。これは、もう気力で乗り切るしかないヤマです。
ある調査では、夜勤業務中の判断力は、ほろ酔いの人の判断力以下、ということです。そうでしょうとも!と大きくうなずいてしまうほど、自覚があります。実際、12時間夜勤を週4回やると、8時間日勤を週6回やるよりも50%以上も事故のリスクが上がるのです。なんて恐ろしいことを公然とさせられているのでしょうか。
5.責任者が不在で相談できない、責任が重い
中堅以上のリーダー業務に携わる看護師なら、必ず感じたことのある不安ですね。いつ、何が起こるかわからない不安、誰にも相談できない不安、何が起こっても責任は1スタッフである自分にかかってきてしまうのです。自分の知識や経験で対処できることだけが起こるとはまったく限りません。
大病院で当直医体制が整っている場合はまだ、医師と相談することができます。ですが、民間の中小病院では、その医師さえも研修医だったり、外勤医だったりと、まったく頼りになりません。何もないまま朝になりますように!祈りながら朝になるのを待つのです。
6.受け持ち患者数が多すぎる!
とにかく日勤の倍の量の患者を受け持つのです。患者の把握だけで精一杯です。カルテをその都度確認できればよいのですが、そんな時間もありません。急変時なんて、なおさらです。命に関わるアレルギーの情報は?禁忌の情報は?全部覚えておいたり、手元のメモに書き写しておいたりするなんて、無理に決まっています。
そして何か事故が起きても、「情報収集不足」といわれてしまうのです。「疲れていた」「把握できていなかった」はもちろん、理由にはならないのです。
7.夜はケモノになる人たちがいる
受け持ち患者全員が、夜はしっかり寝てくれる、自分のことは自分でできる人だったら何の問題もありません。ていうかそもそも、30人弱を受け持つのなら、全員がそういう患者であることが前提でもよいはず!
けれど実際にはその30人弱の中には、常習の不穏患者さんや夜になると不安や頻尿でナースコール連打する患者さんもいるのです。そんな人全員の面倒、コピーロボットでもないと無理ですって!
不穏の患者さんは、不穏症状が出る前から寄り添う看護を提供したい。不穏の原因を取り除けるように十分に説明したり、リラックスできるように足浴でもしてあげたい。
頻尿で10分置きのナースコールも毎回ちゃんとトイレに連れて行ってあげたい。気が済むまで、便器に座らせていてあげたい。
現実には、そんな理想の看護が提供できる環境は整っていません。不穏のリスクがある患者さんは、事故が起こる前にガチガチの抑制を。頻尿ナースコールの患者さんは、早めに尿器で床上でしてもらうように説得を。そんな形のリスク管理がまかり通ってしまっているのです。とても悲しいことです。
8.「まとめ」
以上、看護師の夜勤がつらい理由を7つあげてみました。
挙げているうちに、なんだか悲しくなってしまいました。こんな看護師にも、患者さんにも優しくない体制が、いつまで続くのでしょうか。看護協会も、夜勤業務の過酷さと危険さは十分把握していながら、現実には全く改善の目途はたっていません。
今夜もたくさんの看護師が、寝不足と体調不良と、看護師生命を脅かす事故のリスクと闘いながら働いています。看護師の資格を持っていれば、夜勤のない仕事もたくさん選べるはずなのに、新卒看護師を中心にはびこる「病棟看護師こそが一人前の看護師」という意識が、楽な仕事への転職をなんとなく、遠ざけてしまっているのです。
一番大切なのは、自分の健康、家族、人生そのものです。看護師の仕事はやりがいがあって、充実していますが、それを優先するあまり、大切なものがおろそかにならないといいですね。
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