20人の看護師 辞めたい理由と辞めたあと
1.宮崎県宮崎市 MGさんの看護師辞めたい理由
院長の横暴ぶりに我慢の限界
私は、整形外科医院に勤務する看護師です。当医院では8年前より電子カルテを導入しています。電子カルテとは患者一人一人の情報をPCなどを使い、電子的に記録、保管するシステムで多くの医療関係施設で導入されている物です。
この電子カルテにはインターネットを接続できる機能もあるため、患者の病状説明や薬の説明をネットで行うこともあるのです。
しかし、当医院の院長は、このネットを利用し私的なメールを送ったり、動画サイトを観たりと、年々利用時間が増えてくるようになりました。
それを利用している時間帯が休憩時間であれば何とも思うこともないのですが、仕事の真っ最中なのです。診察室の向こう側では、患者が診察の順番を黙って待っているのです。
我々従業員は院長のしていることということで何も言えません。そうなると患者からのクレームは増え、診察を待てずに帰られる方も出てき始めたのです。
これは1週間ほど前の出来事なのですが、待ち時間に耐えかねた男性の患者が、受付窓口にて「あとどれだけ待てば呼ばれるとか!」と強い口調でクレームを言ってこられたのです。
当然、院長にもその声は聞こえました。院長は、そのクレームを言っていた患者を優先的に診察し、男性患者も診察をしてもらったことで落ち着かれ何事もなくに帰られました。
しかし、その日の診察が終了し、片付けをしているところに院長が現れ、私たち看護師に「何故クレームが出るほど待たせたのか、クレームが出る前に何故対処出来なかったのか検討し、対策を報告するように」と言ってきたのです。
私は直ぐさま院長を追いかけ院長がインターネットに利用する時間のことを申し上げました。しかし返ってきた答えは「人のせいか」「君たちが診察をスムーズに流すことが出来なかったのが一番の要因だろ。待ち時間の長くなっている患者がいるなら、ちゃんとそれを伝えていれば、あんな事態にはなってないだろ」という回答だったのです。
私は、込み上げる感情もありましたが、自分たちの配慮もかけていたのかもしれないと思い、反省文を書き、今後の対応を練り、話し合い、院長に提出しました。しかし院長はその文面に目を通すこともなく「一般教養がないから駄目なんだよ」と一言吐き捨て診察室へ行ってしまいました。
流石にこれ以上の侮辱を受けたくもなく、職場の人たちのことも好きだったし、院長への尊敬もあったのですが「もう辞めよう」と思い退職願を提出しました。
退職願は受理され私は1ヶ月後に退職が決まりました。
その後も院長のネット遊びは相変わらず続き、私たちが診察を回そうとしても診察が早まることもないままでした。患者から「まだ?」や「今日も忙しいね」という声は頻繁に聞こえるようになり、とうとう私も我慢の限界。
あるサイトで、ある国がICBM弾を打ち上げたというニュースを見ながら、近くにいた女性看護師に「こんな国をまともに相手したって前に進むことはないんだ。早く制裁を加えたほうがいいんだよ」とほざいている院長に対し、
「世界に対して何の発信も発言も出来ん人間が、いちいちニュースに首突っ込んでねえで仕事したらどうですか、自分に与えられた環境で頑張れない人は情けないですよ」
「そんなに、そのサイトが気になるなら、ちゃんと診察終わらせて、患者がおらんなって院長室なりでゆっくり見てくればいいんじゃないですか」
「それが出来んなら医者辞めてサイトの管理者になるなり国会議員にでもなった方がいいんじゃないですか」「あんたがしていることがまともなことか、患者さんに観てもらいましょうか」
「一般教養はあんたの方が断然上かもしれんけど、一般常識が足りな過ぎでしょ」とまくし立てるように言ってしまいました。
当然、後に引くことも出来ない言葉を並べてしまったので、様々な覚悟もしました。ですが、院長から話しかけられることもなく。また、その後の診察はかなりスムーズに進み、就業時間内に診療も終わることが出来ました。
今日、院長より謝罪をされ、私の退職願は取り消してもらいたいとお話をいただきましたが即答はせず、家に戻って家族と話しました。現段階では次の仕事が見つかってもいないので継続して勤務することになりそうです。
2.大阪府堺市 EKさんの看護師辞めたい理由
休み中まで勤務変更の電話がくる
新卒で就職した先は600床の病院でした。勤続一年でも退職金が支払われ、新卒の離職率も低いということをかかげていました。
就職者の半数は付属の看護学校出身者で、あとはこの病院に実習したことがある学校出身者でした。外部からの就職は数名で、私もその数名の中の一人でした。
付属学校の出身者は、配属先では必ず知っている先輩がいたりするためすぐに馴染んでいました。私はたまたま社交的な同期(付属の看護学校出身)と一緒になったため、輪の中には入りやすい環境でした。
人間関係はとても良好でしたが、業務内容が大変でした。委員会に勉強会、病棟会、チーム会と毎週あり、勤務後にそのまま参加したり休日出勤するのが当たり前でした。
残業代や出勤手当は出ませんが、必ず出欠がチェックされていました。勤務希望も先輩たちが優遇されるので、なかなか希望も出しずらい状況で、連休があっても最長で3連休でした。
勤務時間も早出と遅出があり、結婚していない独身者でほぼローテーションしていました。
ママナースが多い病棟だったので、子どもの病気での欠勤やお迎え要請の時はそのほかの職員で振り分けて仕事していました。
そのため、定時で帰れることは少なくかったです。勤務変更も多く、休日中でも師長から電話で出勤をお願いする電話がかかってきました。
一回勤務変更に応じると、勤務変更に都合よく対応してくれると思われるのか「あなたしかお願いできないから〜」と言われ勤務変更に応じるしかない状況になっていました。
やっととれた4連休があり、他県の友達の家に泊まりで行っていましたが、そのときにも勤務変更の電話があり、泣く泣く連休を切り上げ出勤するしかありませんでした。
私の中では、プライベートな時間がが取れず、勤務変更の電話がかかってくるのではないかと考えるのがとてもストレスになり、退職を決意することになりました。
ちょうど結婚が決まっていて、夫が住んでいる市から病院は遠いので通勤困難なことから、寿退社という形でスムーズに退職できました。(それでもかなりひきとめられましたが・・・)
3.大阪府大阪市 KTさんの看護師辞めたい理由とその後
人間関係と長時間労働
私は子供の頃、観月ありささん主演のドラマが好きで、いつしか看護師さんに憧れを持つようになりました。
そして、専門学校を卒業とともに資格も取得し、念願の看護師への夢を叶えたのです。
勤め先は、大阪市内にある病床数が120床ほどの総合病院に決まりました。
しかし、現実は甘くありません。夢見ていたような職場ではありませんでした。
まず人間関係です。
私の場合、教育担当についてくれた先輩との関係がギクシャクしてしまいました。
その先輩は、「仕事は見て覚えなさい」というタイプの方でしたので、アドバイスもほとんどありませんでした。
私もあれこれ聞いては行けないと思い、相談すべきかと考えているうちにタイミングを逸してしまいました。
すると烈火のごとく怒られました。なぜ早くに相談しないのかと。
似たようなことが何回かあり、私はだんだんこの先輩と距離を取るようになってしまい、次第にギクシャクしていきました。
次に労働時間です。
定時で帰宅できることはほぼありません。終電で帰れれば良いほうで、ほとんどタクシーでの帰宅を余儀なくされました。
新人看護師の薄給の身である私にとっては、とても負担になりました。
その理由としては、看護師の人手不足が大きかったのでしょう。
人が足りない分、1人あたりの業務量が多かったのです。そのような状況で、新人の私が先輩を差し置いてさっさと帰るわけにはいきませんし、まして「お休みが欲しい」などとても言えませんでした。
人間関係も上手くいかず、長時間労働に加えて休みもない。
次第に私は退職を真剣に考えて始めます。
まず退職を考えていることを、母に相談しました。母は子供の頃から私の夢を応援してくれた最大の理解者です。
母に言われたのは、「辞めてもいいけど、辞めて何をするの」と。
私は辞めることばかり考えており、次に何の仕事をするか、なんて考えていなかったのです。
あと「辞めるのはいつでも出来る。もう少しでも頑張って見て、それでも無理だと思えば、そのとき辞めればいい」と言われました。
母のこの言葉は、私の心を楽にしてくれました。もう少し頑張ってみよう。と思い直しました。
気持ちを新たに日々の仕事をしていると、ギクシャクした先輩との関係が変化しはじめます。
だんだん先輩のことが分かってきました。先輩は仕事に熱い思いを持っており、決して意地悪していたわけではなかったこと。ただ少し不器用なだけで悪い人ではないこと。
そうなると、コミュニケーションも円滑となり、先輩との関係も上手く行くようになりました。今ではプライベートでも2人で遊んだり、旅行にも行くぐらい仲良くなりました。
労働条件の方は相変わらず厳しいですが、最初に比べれば良くなっています。
病院側が多めに看護師を雇うようになり、1人1人の負担は随分減りました。さすがに深夜にタクシーで帰ることはほとんどなくなりました。
こうして私は退職を思いとどまり、今日も元気に看護師を続けています。
看護師という仕事は大変な部分もありますが、要は自分の気持ちの持ちようで変われると思いました。
4.千葉県千葉市 AAさんの看護師辞めたい理由と辞めたあと
上司の対応が悪い、有給休暇がとれない
@もう看護師辞めたいと思った理由
- 家族の体調不良や自身の転居などから、働き方を変えたいと相談した時に、当時の上司から「家族の体調不良は他の家族に任せればよい。この仕事をしていたら、家族の介護や療養の世話はできなくても仕方ない」と言われた。師長と副師長が、ナースステーションでほぼ毎日言い合いをし始めた。
- 勤務シフトがメチャクチャで、スタッフのスキルや経験年数のバランスが崩れた。
- 当時の上司から、
- 後輩指導について、「誰とは言わないが、怖いと思われている。」
- リリーフに来た他部署のスタッフに、「何かを嫌な言い方をして、もう二度と手伝いに来たくないと言っている。」
- あるアクシデントがあり、レポートを提出した際に、「指示を出した先生が、あなたは嘘を書いていると言っている。」と、言われた。
- 有給休暇の申請を1日も許可されなかったこと。
上記、全てのことにおいて、「私はその場にいなかったから分からないけどね。」と、聞いたことだけを一方的に言われ、指導もフォローもされなかった時。
A辞めたいと言った時の周囲の反応
- 形だけの看護部での副部長面接
- 直属の上司との会話がほとんどなくなり、全く意見を聞いてもらえなくなった。
B退職後の転職先
- 家族と過ごす時間を優先し、一度専業主婦になった。
C転職サイトの利用と、スタッフの対応
- ナース人材バンクに登録
上記サイトを選んだ理由は特別なく、検索して表示された所で登録した。
転居に伴う通勤困難も退職の理由であったため、失業給付を申請、受給しつつ、自分のライフプランに合ったライフワークバランスを保てる働き方を、スタッフに相談した。
対応は丁寧で、こちらの希望を考慮した上で、自分にお薦めの求人などを知らせてもらったが、納得のできる条件ではなく、なかなか再就職には至っていない。
登録してから3年は経過しているが、面接や再就職の案内を強要されることもなく、不定期的に連絡のしやすいようにメッセージを受け取っている。
D再就職について
- 子育てが落ち着いたところで考えたい。
- 再就職先を求人サイトを利用するか、自分で探すかは、まだ分からない。
5.北海道函館市 MGさんの看護師辞めたい理由と辞めたあと
看護師と子育ての両立のため
「看護師辞めたい!」と思った理由は、子育てに無理が生じたからです。総合病院の病棟勤務でしたので夜勤はもちろんありました。「夜勤があれば、有給休暇を使わなくても休日が確保できるのでいい」という意見を言う看護師もいますけれど、私の場合は子供が未就園児での段階でしたから、「やっぱり無理がある」と思ってしまったのです。
辞めたいという意思を周囲に伝えた時は、「外来に回してもらうか?」という話も出たのですが、なんだかもう自分の中で「一度休みたい」という気持ちになってしまっていたので、そのまま辞める方向で進みましたね。
そしてしばらくは子育てに専念をしたのですが、けれども半年も経てば「ちょっと働きに出たいかも…」という気持ちが出てくるのです。そして1年も経てば、転職先を探す行動に出ていましたね。
それ以前からインターネットを使って、看護師求人の検索は行なっていたのですが、1年も経過した頃にはハロワに出ている求人を調べてみたり、その当時住んでいた自治体の職員募集ページをチェックしたりと、より具体的な行動に出るようになっていました。
ちなみに、看護師求人は主にハローワークや自治体のホームページばかり見ていたのですが、看護師の転職サイトも利用はしました。「マイナビ看護師」を主に利用していましたね。少人数なクリニックにも興味を持っていましたので。
それで結局今は、老人介護施設に看護師として週に2?3回出勤しています。パート契約なので、そりゃあ夜勤ありの病棟勤務時代に比べればお給料はとても安いものですよ。しかしそれでも時給は数千円ですし、満足しています。
仕事内容は介護職といった感じですが、しかし満足はしています。なぜなら、時間の融通がものすごくききますもん。その点だけでも、子育てを優先させて転職してよかったと思えるポイントですね。
6.東京都町田市 SYさんの看護師辞めたい理由と辞めたあと
看護師1年目で美容外科クリニックに転職
1000床を越す都内大学病院に、新卒として入職しました。
配属病棟は希望していた消化器外科病棟で、病床数は40程度でした。
大学病院は最先端医療を行なっているという漠然としたイメージのみで大学病院に入職したため、業務に関わる煩雑さと無意味とも思われる書類関係の処理に追われる毎日に嫌気がさしてしまった事が一番の転職希望理由です。
大学病院では入院の患者を1人受け入れる際に、治療に関わる書類(入院診療計画や多数の同意書等)の処理を看護師が第一段階行うのですが、その受け取る書類の確認作業から電子カルテへの入力、看護計画の立案等の雑務に追われ、患者と接する時間は限られてしまう現実がありました。
看護プランはNANDAを使用していましたが、ネーミングを症状にあてはめるだけで内容は個別性とは遠いものとなっていて、そのネーミングを選択するために1時間程度のカンファレンスがあり、業務時間を更に圧迫するものでした。
書類ではなく人と関わりたいという思いと、逆に進んでいる自分の現状を考えて悩みながらも転職を決断したことを覚えています。
私は元々、医療の分野の中で外科を志望していたため外科分野で転職先を考えました。
外科分野と言っても幅は広く、自分が仕事の中で何をしたいか・どう働いていきたいかを考えた時、「人と接することができる」「自分が直接提供できることが多い」分野で働きたいと思いました。
その中で選んだのが、美容外科の分野でした。
初めての転職であったため、そして未知な分野でしたが求人を見つけることができ採用されました。
美容外科クリニックで働き始めて感じた事は、自由診療でありサービス業であるため、人と接するという事自体が大切な業務であり、やり甲斐となりました。そして自分が直接施術をしてリピーターとなって頂けるという事がとても嬉しかったです。
私は現在も美容医療に関わっており、看護師一年目で悩みながらも転職した事は間違いではなかったと感じています。
7.栃木県宇都宮市 CAさんの看護師辞めたい理由と辞めたあと
人手不足と人間関係・・夫の転勤を機に別の病院へ転職
私は短大卒業後、10年ほど一般事務などの仕事をしてから看護学校に入り、35歳で看護師として働き始めました。その病院は700床の大きな総合病院で、配属は希望通り手術室でした。
同じ配属先の同期入職の看護師は5人いましたが、みんな20代でした。でも、看護学校でも同じような年代の学生たちと共に実習などを行っていたので、すぐに仲良くなることはできました。
看護師は45人定員のところ、35人しかおらず、かなり人手不足の状態でした。そのため、トレーニングもそこそこにすぐに一人で手術につかなければならない状態であり、入職してすぐに「このシステムは本当に安全と言えるのか?」と疑問に思うようになりました。
しかし、それ以上にかなりの人間関係の悪さが目につきました。特に20代後半の入職5〜6年経つくらいの看護師が本当に性格が悪く、目に見えないところで足を蹴ってきたり、トレーニング中に一言も口をきいてもらえず、何も教えてもらえないまま独り立ちさせられたりと、仕事に支障をきたすほどでした。
同期の20代の看護師はかなり精神的にも堪えていて、泣きながら手術についているような状態でした。そのことを師長にも何度も伝えていたのですが、「その人がおかしいと思うなら、自分たちはマネしないようにしたらいいんじゃない?文句を言う前に患者さんのことを第一に考えて仕事をして」など言われ、話になりませんでした。
私は以前に社会人経験があったので、あきらかにおかしいということがわかったのですが、初めて社会にでた同期はその師長の言葉を真に受け、泣き寝入りをしていました。
私はこの病院で学ぶことは何もないと思い、2年目終了と共にやめる決意をしていたのですがその頃に結婚が決まり、夫の転勤で引っ越すことになり自然と退職できる運びとなりました。
同期や一部の話の通じる先輩たちは何度か辞めたいと申し出ていたのですが認められず、私のことをかなり羨ましがっていました。その後、私は転職サイトを利用し、無事に転職することができました。
エージェントは私と同年代の女性で、話もしやすく、利用してよかったと思っています。新しい病院でも手術室だったのですが、300床と規模は半分以下になり、夜勤もなくなったので給料面ではかなりダウンしましたが、人間関係はよく身体的にも精神的にも楽になり、転職してよかったと思いました。
8.新潟県佐渡市 HMさんの看護師辞めたい理由と辞めたあと
総合病院から保育園看護師に転職
私が数年前まで務めていた病院は佐渡市の唯一の総合病院であり、私が看護学生の時に旧病院から新病院に移転しました。
新病院は屋上にヘリポートを設置し、紙カルテをやめて電子カルテを導入しました。特に電子カルテは佐渡市で導入が初めてということもあり、年配の看護師は電子カルテの操作についていけず退職やその他施設に移動する人が多かったです。
新病院は354床で4〜7階までが病棟で、私が初めて配属されたのは脳外科病棟の急性期チームでした。新規入院や緊急手術など重度な患者から、寝たきり・呼吸器管理を必要とする患者、脳障害により暴れたり点滴や胃管チューブを抜去する患者など幅広い患者を看てきました。
病棟入院数は50床ほどで看護師と看護助手で清潔ケアを行い、夜勤は看護師3名で準夜勤と深夜勤を行っていました。
人手不足のため1日に8人の患者を受けもち、検査や清潔ケア、点滴など業務は猫の手も借りたいほど忙しく、毎日帰るのは23時すぎでした。
忙しくても新人看護師だった私はいろいろなことを教えてもらい、患者との関わりを多く持てたため業務に関しては満足していました。
そんな私が病院を辞めたい、と思ったのは入職して1年がたとうとしていた時です。新人といえども月日が経つにつれて重症患者を受け持つことが増え、予定手術が入っている日は必ずその部屋を受け持たされました。
緊急手術患者に新規入院、寝たきり患者6人を受け持ちましたが、どこから手をつけていいか分からず、結局ほかの人も自分の業務と記録が終わらず手を貸してはくれませんでした。
その日は無論ミスも多く、業務時間が終わっても次から次へとやり残しがみつかり、夜勤者にも迷惑をかけてしまいました。そんな日が約半年近く続いていました。
自分の体力や精神力・時間も削られ、患者との関わりより業務を優先することが多くなりました。そんな時に知り合いが入院してきて、私が受け持ち看護師になりました。
しかし慌ただしくすぎていく日々の中で、受け持ち看護師として何かしてあげることはありませんでした。
ある時、その患者の部屋持ちになった時にその方から言われました。「入院するってさみしいね。」と。
家族の面会もほとんどなく、患者同士が話す機会もなく、看護師も医師も状態だけ聞いて点滴をしたらすぐに部屋から出てってしまう。その時に私は初めてハッとしました。
ロボットのように業務をこなす毎日。しかし患者の病気に対する不安や今後のことなど何一つ聴いていなかったことにその時気づいたのです。
看護学生の時や新人として入ったころはあんなに患者の話を傾聴し、寄りそう看護を目指していたのに。それから毎日その患者だけでなく、ほかの患者やその家族の話を聴くようにしました。
聴いてみればみんな不安でいっぱいで話は尽きませんでした。理想と現実はうまくいかず、患者や家族の話を聞きながら業務を進めても間に合わないことが多く、結局私はもとの業務を淡々とこなすロボットになっていました。
自分の目指す看護は本当にこれでいいのかと何度も悩み、私は退職する決心をしました。同僚は退職に賛成でしたが、経験年数を考えると今後厳しいのではないか上司からは言われました。
しかし退職して初めてゆっくりとした時間を過ごしました。それでも看護師はつづけたいと思い、職業安定所に通い、今は保育園で看護師をしています。
給料は病院にいたころより下がりましたが、定時に帰れます。そしてなにより元気な子供をみているとこちらも元気をもらえます。看護業務とは違い、医療行為は全くありません。病院しか知らない私ですが、こんな看護師もありだなぁと今はとても満足しています。
9.新潟県長岡市 SSさんの看護師辞めたい理由と辞めたあと
採血が苦手、医療事故が怖い
看護師はとにかくマルチタスクを求められる仕事で、コミュニケーション能力であったり手先の器用さだったり、仕事を要領よくこなす力だったりと、多岐にわたる能力を分刻みのスケジュールの中で求められるのが非常につらく、私には勤め上げることができませんでした。
中でも一番苦手としていたのが採血などの際の注射です。私はもともと手先が器用なほうでは決してないので採血は、本当に地獄でした。
細身の人や筋肉質な人で血管が浮き上がっている人は分かりやすいのでまだ助かるのですが、太り気味の人などの血管が見えずらいタイプには本当に苦戦しました。
一度の注射で血を抜くことができず、2回3回と繰り返し針を刺してしまったことも何度もあり、そのたび患者さんに申し訳なくなって胸が締め付けられるような思いでした。
他のベテラン看護師さんがやっているところを勉強で見せてもらう機会も何度もありましたが、注射の技術は見ているだけでは当然うまくならず、かといって生身の人間でなければまともな練習もできないので結局つらくなって看護師の仕事を辞めるまで大きく技術が上達することはありませんでした。
一度肥満気味の小さな男の子を採血するときに注射を失敗してしまって、2回針を刺さなければいけなくなり、その子を泣かせてしまったことがありました。
その男の子にとっては、私が新人で不器用である看護師であることは何ら関係なく、患者さんは常に看護師のことをその道の一人前のプロとして見ています。そう考え、申し訳ない気持ちでいたたまれませんでした。
ちょうどその頃、誤薬と点滴のインシデントをたて続けに起こしてしまい、気持ちが落ち込んで、これからどんどん責任の重い仕事をハードスケジュールの中で任されて、私の失敗が患者さんの命にかかわっていくと思うと怖くなって看護師を辞めたいと思い、辞職を申し出ました。
上司も私の仕事ぶりを見ていて思うところがあったのか強く引き止められる事はありませんでした。
現在私は看護師とは全く違う仕事をしていますが看護師は私に向いてなかったので事故を起こす前に辞めて良かったと思っています。
10.北海道札幌市 TYさんの看護師辞めたい理由
「替えがきく」人材として扱われた
総合病院に看護師として就職してから5年ほど経った時に転職しました。転職を考えるようになったきっかけと、転職して感じた良かった点と後悔していることを書かせていただきます。
- 転職を考えだしたきっかけ
- 友人からの紹介で転職
- 退職の難しさ
- 転職後
- アドバイス
看護師としての仕事を始めた直後は必死で働く日々で他のことを考える余裕が無く、今後の自分の人生などを気にする余裕は無かったです。当時病院全体で看護師が100人ぐらい居た地域でもかなり大きな総合病院に就職したのですが、これだけ人数が多いとちょっと言い方は悪いですがいくらでも「替えがきく」人材として自分が扱われているように感じはじめたのが転職するきっかけです。
自分としては色々と工夫をして患者さんに接したり、ドクターとの連携がうまくいくように職場のやり方改革を訴えたりしたのですが、当然勤続4年程度の自分が言っても聞き入れられず、また病院の都合で配置がコロコロ変わるので一緒に働く同僚もしょっちゅう変わってしまい、その都度人間関係を築き直すのもストレスが溜まってしまいました。
務め始めて5年経ったぐらいから転職を本気で考えるようになりました。当時勤めていたような大きな総合病院ではなく、もっと小さくて数人のチームで動かしていくような病院の方が自分には向いていそうでした。小さい病院の方が個々人の意見を通しやすいですよね。自分ははっきりと物を言う人間なので、風通しの良さそうな小さな病院の方が合っていそうでした。
とは言え転職先を探すのはなかなか難しく、自分が希望するような職場は勤続10年以上のベテランさん限定で募集されているところが多かったです。そのくらいのベテランさんだとチームリーダーになる素養があると見込まれているのかもしれません。当時はまだ5年目だったので転職先で面接すら受けるに至らない感じになってしまい、転職の難しさを実感しました。
転職を諦めかけた頃に、看護学校で同期だった友人に相談したのがきっかけで一気に話が進みました。ちょうど友人が勤めていた病院に欠員が出たのです。友人経由で働きやすい職場と聞いていたのですぐに面接を受けに行き、また友人からの推薦もあったことから採用自体は即座に決めていただきました。
しかし、本当の問題は当時勤めていた病院を辞める時に起こりました。「辞めたいなら辞めればいい、いくらでも他がいる」と言っていた看護長が、いざ辞めるとなると猛烈に文句を言ってきたのです。これにはさすがに閉口しました。辞めるなら最低区切りのいい半年後にしてくれとまで言われた時はさすがに辛かったです。半年も次の職場が欠員がある中で待ってくれるわけもなく、大変申し訳無いけれど一ヶ月後で辞めさせてくださいとお願いして、色々と軋轢はありましたがなんとか退職することができました。当時の職場の同僚看護師ともあまりいい別れ方はできませんでした。最後はちょっとイジメっぽいこともありまいたね。今では全く連絡を取ることもありません。私にも至らないところはありましたが、さすがに5年務めてこんな終わり方は無いんじゃないかとよく家で一人で泣いていました。
元々の友人が居たということもあり、新しい職場では本当に働きやすい環境で気持ちよく仕事をすることができました。収入的には若干下がってしまったのですが、それ以上に働きやすさ、ストレスの貯まらなささを重視した方がいいです。いくらお金あっても看護師って激務で使う余裕あんまり無いですからね…。
今から転職を考える人にアドバイスしたいのは特にこの2点です。
1.1つ目は「計画的に退職する準備をする」ことです。行き当たりばったりで次の職場を決めてしまうと、今現在の職場を辞めるのがなかなか難しくなり、なかば強引に退職するようなことになってしまいがちです。これは自分のことも傷つけますし、職場の同僚や病院にも迷惑がかかってしまいます。自分の人生が一番大事なのはもちろんですが、なるべく他の人達に迷惑がかからないように転職するということを念頭に置いてもらいたいです。
2.そしてもう1つのアドバイスは「勇気を出すこと」です。さっきのアドバイスとは矛盾するかもしれませんが、勇気を出して思い切って転職を決意しないと、いつまでも今の職場でダラダラと人生を無駄に過ごしてしまいがちです。そういう人多いんじゃないでしょうか?勇気を出して決断する思い切りの良さも転職には必要です。
慎重さと勇気。
この相反する2つのことを頭に入れて転職するとうまくいくのかもしれません。
11.東京都江東区 NUさんの看護師辞めたい理由と辞めたあと
美容外科・皮膚科から一般皮膚科へ転職
私は美容外科・皮膚科にて6年間勤務し退職しました。自費診療で、患者様の人数が多ければ多いほど、また一人あたりの治療単価が高いほど売上げが良くなるため、看護職でもいわゆる営業はありました。
ノルマはありませんが、営業記録として残すシステムはあり、毎月ランキング形式で発表され、成績優秀者には報奨金があるなど、一般企業並みの実力社会です。
看護業務は比較的簡単で、点滴や処置介助(物品準備や止血など)が主で、病棟に勤めていた方ならどなたでも出来ますし、新人だとしてもある程度の教育体制は整っているため、難しいことはないと思います。
どちらかというと、看護歴よりもコミュニケーション能力が高い方、接遇スキルがある方が優遇されます。働き方はシフト制で、週休2日、実働8時間の夜勤なし。社保等も完備しており、給与・待遇は一般病院並みに良いと思います。
また、予約制のため残業はほとんどなく、仕事後の時間も十分にあります。入職当初はこれがとても有り難く、病棟で勤務していた頃に比べ、体力的にも精神的にも楽になり、コスパの良い仕事だと思っていました。
美容医療業界は、2?3年勤めればベテランと呼ばれる世界で、私は5年目に主任になりました。看護師としてキャリアアップを目指している方も、この業界は近道だと思います。
ここまでで、とても魅力的な職場だということはわかっていただけると思いますが、実は1つ落とし穴がありました。
私の勤めていた職場では、昇給というものがなく、新人でもベテランでも給与は同じでした。そのため、長く在籍しているからといって給与が上がることはなく、むしろ営業が得意な新人のほうが優遇されるということが多々ありました。
これは、長年勤めているスタッフにとってはとても士気が下がります。求人情報には確かに年1回昇給ありと記載されていますが、語尾に”売上に応じて”とあり、その売上げの目標達成額が告知されていないため、昇給の基準がわかりませんでした。
院長や事務の方に確認しても、誰もよくわからないとの返答。会社のその塩対応に不満を感じ、相談先がわからなくなったため、私は退職しようと決めました。
給与体制の不満を理由に退職願いを申し出たところ、すんなり受け入れられ、あっけなく約6年間の勤務を終えました。その後は、今までのスキルを活かしたいと思い、美容医療系に特化した紹介所(美容整形ジョブ)に登録しました。
紹介所の担当者の方はとても親切で、私のキャリアを評価し褒めてくださりましたが、退職理由を申し出た際、美容業界は売上げによって給与体制が変わるので、どこも同じですと伝えられました。
なかなか腑に落ちない気持ちでいたため、そのタイミングで、以前お世話になった医師に自ら相談しました。
医師同士の繋がりは広いため、私に合った職場をすぐ紹介して頂き、今は一般皮膚科のクリニックで働いています。給与も以前に比べ上がり、休日もしっかり確保できています。
12.東京都墨田区 RIさんの看護師辞めたい理由
やりがいよりもしんどさが勝ってしまう
現在急性期の総合病院で働いています。内科で勤務していますが、働く前の「内科はわりとゆっくりしている」というイメージとはかけ離れており、毎日多忙です。朝は、患者さんの情報収集のため勤務開始の一時間前には職場についている状況です。
勤務が始まってからは、受け持つ患者さんが看護師に対し4〜8名で、重症度もバラバラで幅広いです。そのため、点滴作成や清潔援助、内服薬の管理、食事の介助など、立ちっぱなしで走りっぱなしの日々です。
とにかく体力勝負。そして命を扱う仕事ですから、精神的にもしんどいと感じます。責任も重く、やめたくなります。もちろん、患者さんからは感謝され『ありがとう』と言ってもらえることもたくさんあります。
しかし中には、『自分はしんどいんだ、おまえたちは何もできてない。』などと暴言暴力のようなことをされることもあります。そういう場面に出会うと、「私は看護師にむいていないのかもしれない、別の仕事がいいのかな」と思い、やめたくなることも多々あります。
そして、命と向き合い健康を支えるのが看護師の大切な仕事なのですが、看護師に共通して言えることとして『看護師自身が不健康』だと思います。
まず、体力を使うわりに、食事を十分取る時間もあまりなく簡単なインスタントなどの栄養がかたよった食事になることが多いです。また、夜勤もあるので、昼間と夜間が逆転してしまったり、体内時計が狂ってしまったり。十分な休息もとれず、やつれてる看護師も中にはいます。
そういう姿を見ていると、『私もいずれそうなるのではないか』と感じてしまい、転職を考える日々です。やりがいよりもしんどさが勝ってしまう仕事は、早めにやめるべきだと思います。
13.大阪府西区 AMさんの看護師辞めたい理由と辞めたあと
古参のパートと看護師の間の確執
私が働いていたのは個人病院の耳鼻科です。
診療室は4つあり、看護師5名とパートの看護師資格のないスタッフが10名で働いていました。
看護師資格のないパートのスタッフは受付や会計、器具洗浄や機械の準備を行っていました。
それ以外の仕事を看護師がしていました。
しかし人が足りなければ器具洗浄や機械の準備は看護師も行うので、仕事量はやはり看護師が非常に多いものでした。
しかしこのクリニックはパートスタッフで10年以上勤めている人が多数いるため、看護師よりも権限を多く持っていました。
もちろん長く働いてきているから知っていることも多いかと思われますが、やはりこちらとしては診療のことや専門的なことを学んできているので口出しされることは快くありません。
そのためパートと看護師の間に確執がありました。
私が働き始めたころからあったので、もうずっとこういった状態なのだろうと思います。
そのせいか看護師は長く続く人がおらず、1年足らずで退職する人も多いです。
先生たちも気付いてはいるもののやはり長く勤めているスタッフですので何も言うことが出来ずにいます。
私自身もパートスタッフにはきつく当たられますし、こちらが仕事をお願いしたいもののパートスタッフでは出来ないこともあるのでずっとバタバタと動きっぱなしになります。
それでいて給与も良いわけではありませんでしたので、結局割に合わないと退職することになりました。
退職してからまた看護師を続けようか悩みましたが、嫌な思いをしたので現在は看護師以外の仕事で転職活動を行っています。
しかし、看護師以外の仕事となると経験者優遇の求人も多いので難しいのが現状です。
もし見つからなければまた看護師の仕事をしますが、次は大きな病院にしようと思います。
14.神奈川県厚木市 SYさんの看護師辞めたい理由と辞めたあと
病院のレベルが低い
私は250床程の総合病院でパートをしていました。
結婚に伴う転居をした先にあったというだけで、その病院に勤めてしまいました。
後で知ったのですが最近その土地に出来たばかりとのことでした。
近所の人に聞いても「噂とか全く知らない」と返ってくるばかりでした。
実際働いてみるとビックリするようなことばかりでした。
外来に配属されましたが、ほぼクラーク業務でした。
採血は臨床検査技師が担当していました。
ですが朝から2時間ほどで帰ってしまうので、あとは看護師がやることになります。
しかしほとんどの看護師が「採血できない」というのです。
よって私と他2名ほどの看護師が採血をすることになりました。
点滴をすることになると大騒ぎです。
入職した当時私は点滴をする看護師に「なんで手伝いに来なかった」と怒られました。
点滴なんて一人でやって当然だと持っているので驚きました。
入職後1か月してレベルの低い病院と段々分かったのか外来患者さんが少なくなってきました。
すると上司である看護課長に病棟の手伝いにいくようにいわれました。
病棟には高齢の寝たきりの患者さんがいっぱいいました。
大部分の患者さんに治療をされていない褥瘡がありました。
ある日経管栄養の手伝いをと言われ、みるとチューブの中がカビだらけでした。
新しいチューブをと病棟看護師に伝えると「えー面倒だよ。」と言われました。
そして病棟看護師同士が辞める相談をしていました。
「ここにいたら私がダメになってしまう、辞めよう。」と入職2ヵ月目で決心をしました。
勇気をだして看護課長に辞職を申し出ました。
すると看護課長は「辞めた方がいいよねーこんな病院。給料安いし、つまんない。私も来月辞めるの。せいせいするわ。」と言っていました
知り合いの医師にその病院の事を話すと「その医療グループはとにかく評判悪い。勤めてもだめだし絶対に受診してはだめ。」と言っていました。
私は、このような病院が世間にあることを知らなかった自分の無知を悔やみました。
その後私はしばらく専業主婦をして過ごしました。
そして近所の人や地元のハローワーク職員の話をじっくり聴いてから評判の良い病院に入職しました。
評判のよい病院は質の高い医療で、とても満足できました。
給料はパート職員としては妥当な金額でした。
15.神奈川県横浜市 NOさんの看護師辞めたい理由と辞めたあと
残業多いのに給料少ない!
私が働いていたのは400床以上ある大きな民間の総合病院でした。
入職する際は大きく綺麗な病院で新人教育もしっかりとしている病院という印象で勤め始めました。
入職して病院内を見ましたが、文句のない綺麗さで、教育も思っていた以上にしっかりしていて初めは良かったのですが、勤めて半年が過ぎた事より業務量が倍以上になり、勉強する事も倍になりました。
毎日がほぼ終電帰り、夜勤も定時に終われず昼まで残るのが当たり前になっていきました。その割に残業代も思った通りにつけれず、なぜか1日2時間までの制約がある状態でした。
明らかに2時間以上残業しているのに、適切な残業代をもらう事ができない。書類には30時間となっているが実際は60時間以上残業している現状が続きました。
久しぶりに、ゆっくりと休暇する事が出来る日があり、看護学校時代の友人と会いました。
その子とは、なんでも話し合える間柄であり、お給料の話になりました。
その子は自分より残業も少なく、適切に残業代も貰えていて、自分より給料が5万以上多く貰っていました。
その時に、何かが弾けたのか、「これ以上、この病院で働いてられない。もう少し自由がきき、お金が適切にもらえる病院を探そう」と思うようになりました。
それからは看護rooの求人サイトを毎日のように見て、自分の新たな転職先を探す日々が始まりました。
民間の総合病院に働き1年が経つ時に、新たな病院に転職することになりました。現在は「残業なし、月収40万、福利厚生あり、民間病院、賞与4.75」という好条件な病院を見つけ働いている所です。
ただ、前回の病院に比べ人間関係に悩むこともありますが、それよりも適切に働いた分、適切な対応をしてくれている病院に今は感謝して働けている状態にあります。
16.大阪府大阪市 TSさんの看護師辞めたい理由と辞めたあと
身体的にも精神的にも辛い!
私は、看護師として勤務をしていました。それは、一般病院で勤務をしていました。その中でも緩和ケアの病棟に勤めていたのですが、なかなかハードな職場でした。
やり甲斐などがあると思いましたし、最初は、癌に興味があって勤め始めたので、今後もキャリアを積みたいと思って志望した科でした。しかし、私には向いていませんでしたし、看護師という仕事すら嫌になってしまいました。
私は、看護師としてこの緩和ケア病棟で働いていましたが、人間関係が良くなかったです。特に、上司の女性が苦手で仕方がなかったですし、常にドロドロとしている人間関係でした。このため、職場に行くのが憂鬱でしたが、それでも割り切って働いていました。
しかし、本当に辞めたいと思ったきっかけは、やはり仕事内容と、その勤務体系です。私は、看護師として仕事をこなしてきましたが、ハードな職場で、また精神的にもハードな職場でした。
患者さんによっては、罵声を浴びせてくるような問題の患者さんもいたりしたり、亡くなる人もたくさんいたので、精神的に来てしまいました。
また、さらに、夜勤がとても多い職場で、人手不足なのもあり、一ヶ月に何度も夜勤をこなさなくてはならないのも大変でした。
夜勤ばかりで、身体が不調になってしまったり、睡眠不足で、体調を崩してしまうこともありました。
そんなこともあり、今後働き続けるのは厳しいと思ってしまいました。
若いうちはいいけれど、ずっと続けていくのは厳しいと思いましたし、プライベートを犠牲にしてまで、患者さんに尽くしていくことは出来ないと思い、看護師を退職し、別の職場に転職しました。結果的には、良かったと思います。よほど覚悟がないと続かないと思いました。
17.千葉県習志野市 SKさんの看護師辞めたい理由と辞めたあと
きつくて待遇が悪い!
私は5年前まで、個人経営の産婦人科クリニックに看護師として勤めていました。
その前までは都内の総合病院に勤務していたのですが、出産と同時に退職し、子供がある程度大きくなった所で仕事に復帰しようと勤め始めた職場でした。
個人経営ということで給与が高かったことと、勤務体系もある程度融通がきくということで、子育てをしながら働くのに良いと思い選んだ職場です。
確かに勤務時間の割には給料も満足のいくものでしたし、地域ではそれなりに流行っているクリニックだったこともあり、仕事の充実感もありました。
ただ、30代後半の院長はやや気分屋な所があり、その点ではストレスが溜まることもありました。そんな中「もう辞める!」と決心した出来事が起こりました。
それは初めての夜勤の業務の日でした。その頃には職場に慣れてきたこともあり、夜勤のシフトにも入ろうと思って始めました。
基本的に分娩をやっていないクリニックなので入院患者はおらず、患者が急に産気づいた時に救急で運ばれてくるのに対応する為の待機という形です。
その為仮眠を取っている時間が長いのですが、仮眠室があるのかと思いきや、「手術台で寝ろ」と院長が言うのです。「手術台で寝るなんて信じられない、嫌だ」と言うと「わざわざ仮眠室なんて作る余裕は無い。みんなそうやって夜勤をしている」と言われてしまいました。
その日は仕方なく手術台で寝ようとしましたが、寝心地は悪いし、何となく気持ち悪い気がしてしまって、翌朝までほとんど寝ることが出来ませんでした。
こんな感覚の院長のもとでは働けないと思い、すぐに院長には退職したい旨を申し出ました。「そうですか」という感じで、特に引き止められる事もありませんでした。
おそらく同じ様な理由で退職していく人が多かったのだと思います。家族にも相談しましたが、「手術台で寝ろなんて方がおかしい」と同意してくれ、転職には賛同してくれました。
その後地域の求人チラシで転職先を探し、すぐに採用され、今は同じく個人経営の婦人科クリニックに勤務しています。今の勤務先は婦人科なので夜勤はありませんし、人間関係も良好です。
給料は少し下がりましたが、あんな仕打ちを受けるのは我慢がなりませんでしたし、今の職場には満足しています。
18.鳥取県米子市 MGさんの看護師辞めたい理由とその後
心を病んだ
私の母親は看護師をしていたので、なんとなく私も同じ道に進みました。
成績は昔からよく、医療や健康のことは関心があるほうだったので、国家試験に合格するまではとてもスムーズな人生だったと思います。
沢山の部下に慕われ、婦長にまで登りつめた母のようにいつかなれるのかな、と淡い期待を抱いて、地元の大学病院で働き始めました。
そんな私は、数ヶ月で「やめたい」と思うようになりました。
なぜかと言うと、看護師の性格のキツさに、心を病んだからです…。
自分の弱さに嫌気が差しますが、本当に職場の雰囲気はいつもピリピリとしていました。
テキパキとした性格の先輩が多く、わりとのんびりとした性格の私は、「なんでできないの!」「自分で考えて!」「それくらいわかるでしょ!」という言葉に、毎日怯えていました。
いつもぎりぎりな人数でシフトをまわしていて、毎日水を飲む暇もないくらい動きっぱなしでした。
未熟な私は、そんな忙しさのせいもあり、ミスばかりしてしまいました。
そのたびに、先輩たちに思い切り叱咤されました。
私は寝つきが悪くなり、寝不足である日仕事中に倒れました。
無気力になり、うつの一歩手前だと診断をされました。
有給を使って、一週間、どうするか考えました。
母は私の話を意外にも肯定的に聞いてくれて、味方になってくれました。
母も同じような経験をしたと言うのです。
それでも続けることで、婦長にまでなることができるんだ、と、私は希望がわいてきました。
このつらい時期を乗り越えないと、きっと看護師をやめても、違うことでまた同じ壁にぶつかると思いました。
私は今の職場でまた頑張ることを決意しました。
めげてしまった自分は、若さと経験不足だから仕方がない。と自分を赦し受け入れて、
前向きに仕事を再スタートさせました。
今はようやく慣れてきて、まわりを見渡せる余裕が出てきて仕事が楽しくなってきました。
19.岡山県岡山市 TKさんの看護師辞めたい理由と辞めたあと
プレッシャーと人間関係
私は三年前まで看護師として働いていました。
私が務めていたのは市民病院の外科で外来に配属されました。
18歳から現場で働いていて、今までに眼科も経験しております。
仕事内容は外来受付を初め、簡単な処置、またオペの補助もします。
私は准看護師です。周りからは正看護師にならないかと言われていました。しかし、看護師の仕事があまりにも忙しく勉強会も東京や大阪であり、休日は潰れヘトヘトでした。
仕事自体は私は人とコミュニケーションをとることが好きなので苦にはなりませんでした。しかし、仕事のストレスが溜まり暴飲暴食が癖になりました。休日も死んだように寝ているだけで有意義な時間とは言い難い時間の過ごし方に悩んでいました。
また、職場の人間関係が複雑で派閥がありました。パートさんと、准看護師、正看護師、同じ仕事をしていても不満はうまれます。実際にお休みのシフトを組むのですが、私が兼ねてより休みにしたかった日にちがあったのですが、パートさんに先に休みをとられて不満に感じました。
私は家族が医療関係者です。母も妹も看護師をしています。
家族には仕事の悩みを聞いてもらっていました。
私が看護師を辞めようと考えたのは結婚がきっかけです。相手の方が専業主婦でも、いいと言って下さったので家庭に入ることになりました。
今仕事の緊張感から解放されて自宅で、のんびりしています。
仕事を振り返ってみて、もう看護師はやりたくないと思います。ミスをしてはいけないというプレッシャーと人間関係が理由です。私はそれでも人とコミュニケーションがとりたいのでまた職に就くことがあればボランティアをしたいと考えています。
20.大阪府堺市 RTさんの看護師辞めたい理由と辞めたあと
きつくて待遇が悪い!
私は、以前看護師として勤めていたことがあり、何回か転職をしています。看護大学を卒業後、すぐに勤め始めたのがその総合病院です。その総合病院は、中規模の病院で、自宅の近くにありました。
内科や整形外科、産婦人科や、耳鼻科などがあり、私は、病棟の看護師として勤務をしていました。
病棟の看護師の仕事は多岐にわたり、そして夜勤がありました。
私が辛かったのが勤務体系です。その病院は、人手不足の病院で、夜勤の回数が多く、さらには激務でした。人手が足りず、常に走り回っている状態で、一人一人への負担がとても大きかったです。また人間関係も微妙でした。
その病院は、年齢層が高く、新卒で就職したのは私ぐらいで、あとは子供のいる、主婦の方で、再就職をしているか、独身のアラフォーの女性ばかりで、はっきりいって年上ばかりでした。このため、派閥などもありますし、きつい方も居て、本当に個性豊かな方ばっかりで、その人間関係に疲れ果てました。
特に、直属の先輩が、説教が長いタイプで、何を言っているのかも分からず、指示もわかりにくいということで、本当に最悪でした。
私は、こういった職場に長く居続けてもストレスが溜まりますし、もっといい条件の病院で、自分らしくいきいきと働きたいと思いました。そこで、転職サイトに登録をして、転職先を探しました。
看護師専門の転職サイトに登録をして、そしていろんな求人を探しながら、転職先を調べていたのですが、ちょうど良い、看護の求人を見つけて、思い切って転職をしました。
最初の病院は、本当にきつくて、さらにあまりスキルアップも見込めず、待遇も良くなかったので、待遇の良いところへ転職できたのは救いでした。